石川美羽 オフィシャルブログ

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7/27 リサイタル終演いたしました!

7月27日、代官山教会でのリサイタルが無事終演いたしました💐

定員数+6名の満席御礼でした。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

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自分なりに、どうしたら良い演奏会になるだろうかと色々考えながら企画した演奏会でしたが、演奏者側にとっても楽しく、またお客様側からも「様々な楽器の音色を聴くことができて楽しかったです✨」「熱気がすごかったです」と感想をいただき、とても嬉しく思いました。特に、室内楽の良さを知ってもらいたいという気持ちも込めて、シューマンのピアノカルテットをプログラムに入れたので「カルテットというのを初めて聴いたけれど見ていて楽しかった」という感想をいただきとても嬉しかったです。

日本で師事していた師匠たち🥶も、
「初めプログラムを見た時は、え~ソロだけにしなかったのと思ったんだけど」(私:ですよねえ汗)
「結果的に室内楽入れて正解!バラエティも豊かだったし、演奏が一番生き生きしていたから、すごく良かったわよ」とおっしゃってくださいました。

 

実は今回の演奏会では、プログラムを組むところから主催者の方との連絡、室内楽のリハーサルのスケジューリング、コンサート後の精算まで、すべての段取りを自分自身が主導して行い、もちろん演奏クオリティは最高のものを!という裏目標を持って準備しておりました。

私自身要領の良い方ではない(激悪)ので、あちらこちらへ連絡し頭がパンク状態になりながら、またビザの更新なども同時並行で行いながらバタバタと一ヶ月間過ごし、なんとかこの目標も達成できたかなと思います。

そうすることによって、一つの演奏会が出来上がるまでにどれだけの人が関わり労力が割かれているのか、演奏家として自立するにはどれだけのことを一人でこなさなければいけないのか、またどこが時間ロスだったか、どこは上手くいったかなど、良い点も悪い点もたくさんの反省や気づきがありました。

 

裏話: 演奏会チラシが出来上がって初めてプログラムを見た母「!?え、ソロ少なすぎない!?!?😱」

私「🙂」

 

弾いている間の緊張はやはり免れませんが笑、演奏を通してお客様とコミュニケーションを取ることが好きだなぁと感じる瞬間が何度もありました。

ソロでは、以前の私なら安全第一(責任感から...)、そして心配する必要はないのに練習しすぎなくらい練習してから本番、本番も確実性を重視...としていたところ、

もう心配する必要がないと思う程度になるまでの練習は10日前くらいまでに終わらせ、明るい気持ちであとの日々を過ごし笑、本番のインスピレーションを大事にするという形に、大きく変えてみました。

 

ヴィオラとのデュオでも多くを学びました。合わせは4日間ほどで集中的に行い、まず弾くより先に、それぞれが曲のセクション毎に持つイメージや作曲家の意図などについてのすり合わせから始めました。とても複雑で一筋縄にはいかない曲だったので、この段階は避けて通れなかったと思います。その後音を合わせていきましたが、デュオなるもの「音がピッタリと合っていること」がいちばん大事なのではなく、「本番いきなり何をやっても、この人はそれに絶対反応してくる」という信頼感がいちばん必要なのだと思います。少しでも「本番で違うように弾いたらついてこないかも」という思いがあるとそれぞれ遠慮しあって演奏し、妥協の音楽になってしまいます。という点を話し合い(ちなみに話し合いも遠慮なくめちゃくちゃ正直に話します)、本番の爆発的なエネルギーを大切にしました。

この経験から、必要なのは「音を何回も合わせる」ことではなく、①曲に対してのコンセプトのすり合わせ②最低限の音のタイミング合わせ③信頼感なのだなと学びました。

 

もちろんリスクは伴うチャレンジでしたが、結果的に心も大らかなまま当日を迎えられ、演奏も以前よりのびのびしていたのではないかなと思います。

 

一度しかない人生、ずっと同じ生き方をしていたらもったいないので、色々な方法に挑戦しながら自分にとってのベストを見つけるのが良いのではないかなと!

 

シューマンのカルテットでは、4年間日本で勉強した組とアメリカで勉強した組とでグループを組み、合わせが始まる前からどんな化学反応が起こるのかとても楽しみにしていました。合わせの際には、日本人の穏やかさと用意周到さ(笑)を新鮮に感じながら、個人的な印象では4人ともとても真っ直ぐな音楽を持っていて、音楽性が作品Op.47によく合っていたのではないかなと思いました。本番ではなんの心配もなく純粋にシューマンの音楽を楽しむことができ、とても爽やかにコンサートを締めくくることができました。


また次、皆さまに演奏を聴いていただけるときまで、真摯に音楽と向き合い精進いたします。


今回出演してくれた大好きな同期たち、頼むとき実は、皆忙しくて簡単にはいかないかなぁと思っていましたが、皆快く「お〜良いよ〜やろう!」と引き受けてくれて、とても助かりました。また、コンサートに向けて仲間がいるというだけでとても心強かったです☺️

ヴィオラの中村さんに関しては、我が家でのホームステイ中、なんとか私を練習室から引きずり出そうと色んな策を練ってくれました(笑)

3人ともありがとう!

 

また演奏会開催に向けて、マネージメントを1から行いサポートしてくださった島田さま、本当にありがとうございました💐

 

次はどのような演奏会にしようかなと今から楽しみです...!

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