石川美羽 オフィシャルブログ

アメリカ留学、学校生活、音楽について、共有できることを書いていきます🤩

卒業しました👩🏻‍🎓💐

さて、前回の記事にも書いたとおり、5月にアメリカ・ニューイングランド音楽院をBachelor of Musicを取得し卒業いたしました👩🏻‍🎓💐

例年の卒業式は、学校内のジョーダンホールにて行われるのですが、今年はコロナの影響で(一年間休学した人が多かった)卒業生が多く、またアメリカではその卒業生が家族や親族を呼ぶのが一般的で出席人数も多かったため、ボストン交響楽団BSO)のシンフォニーホールで行われました。

日本の卒業式は袴ですが、アメリカの卒業式といえばこのガウンとキャップがかっこいい!!このセットが欲しくて卒業したというと大げさですけど、3割くらいは本心です笑

ちなみに、この角帽からぶら下がっているタッセルは、式までは右側にぶら下げておいて、式中の号令で全員一斉に左側に移動させます。この瞬間、学位を取得することができた実感で少しテンションがあがります。

ミスペク🫶🏻

日本の式典は厳かに執り行われますが、アメリカの卒業式はお祭り騒ぎでにぎやかです。式は、マーチングバンドの演奏とともに入場(歓声や指笛あり)、合間に余興の演奏がありつつ偉い人や有名人、生徒代表が壇上で話したあと、一人ずつ名前を呼ばれて卒業証書授与(歓声、指笛、お囃子あり)という段取りで、やっていることは変わらないのですが、とにかくうるさいのが特徴です笑

終わった後は家族や親戚一同とパーティーやディナーをするのが一般的みたいです。私は3人家族なので規模は小さいですが、両親もこの卒業式のために渡米してきてくれたので、1826年に創業されたボストン最古のレストランUnion Oyster Houseに行ってきました。

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お通しのコーンブレッドが美味しいと有名で4年間ずっと食べてみたかったのですが笑、もちろんコーンブレッドも、ホタテと海老のソテーもロブスターもとても美味しかった~🦐

デザートは味がとてもアメリカンだった((((甘🍰

さて、学士課程を卒業したわけですが、、、

あっという間の4年間でした。色々なことが詰まりすぎていて、さらにその色々なことが光速でやってきては過ぎ去っていきました。間違いなく、この23年間の人生の中でいちばん学びも刺激も多く、喜びもつまずきも多かった、最高の4年間だったと思います。

実技では、なんとか「全部やっていることは間違ってないし良いんだけど、なんか良い子ちゃんすぎる」演奏から脱しよう、自分の表現の殻を破ろうと、どうしたらよいものかと研究し続けました。今でも、いやまだできるな、と思うのですが、この4年間で何かが変わったことは確実に目に見え(耳に聴こえ?笑)る気がします。

今の私から4~2年前の自分を振り返ると、殻を破れていないというよりも、人前で何かを表現することに対して恐れがあったのではないかなと感じます。人前で何かを表現するというのは、単に美しいものを見せるだけではなく、自分の弱い部分や傷も見せることになる、振り切って表現するにはそこの覚悟が必要なのではないかなと、考えるようになりました。

また不思議なことに、学校で受けていた授業で得たものが、思わぬ形で演奏に影響しているようにも感じます。よくアメリカの学校と日本の学校での授業形態の違いとして挙げられますが、アメリカの授業は参加型です。言ってしまうと、参加しなければ(というか何か言わなければ)成績が下げられます。つまり、常に疑問を持ち続けることと、何か事象に対して賛成であれ反対であれ、自分の経験や事実や論理に基づいた意見を持っていることが「基本」です。

おそらくわんぱくではありましたが、小さい頃から大切にされ、良い教育を受けさせてもらった私は、先生の言うことに対して疑問を持つ(というか自分の中で疑問を生み出す)習慣がありませんでした。さらに、私たち日本人は、人の話は最後まで、静かに聞きなさい、と教育を受けます(このこと自体は、今でもとても素敵なことだなと思います!✨)。そのため、初めはアメリカでのリベラルアーツの授業は「何か常に物申さなければいけない」ことがストレスでしたが、その場で何でもいいから(笑)思ったことを発信していくことによって、例えば2019年の私が真っ白なキャンバスだったとしたら、そこにどんどん色が置かれていったような感覚がします。

さらに、口に出すというのは本当になにか力があって、自分の思うことを口に出すことによってそれを再認識でき、また人の考えを知ることでさらに自分を知る、その繰り返しでした。

それが、今の私の考え方やアイデンティティの形成につながり、音楽をする上でも、楽譜に対して、今の自分の演奏に対して常に疑問や好奇心を持ち続け、そうすることによって最終的には確固たる意志をもって演奏できるように、少しは(笑)なったのではないかなと思います。

でもまだ、to be continuedです!(^▽^)/

 

そのほかにもたくさん書きたいことはあるのですが、今後小出しにしていきたいので笑要約して書くと、

例えばひょんなことからジャズ科の友達や、それぞれ違うバックグラウンドを持つ友達が沢山でき、彼らと「それは違うよ」「でもこうじゃん」などと話し合ううちにまた違う価値観や世界の見方を知り、それによって更に自分を知ったり。

ルームメイトと夜遅くまで人生観について語ったり、説教したり。笑

雑談でも、意味のある雑談をすることは本当に大事!

学校のことでなくても、生活面でやらかしたり、水道管やお手洗いや排水溝のつまりを自分でググって直したり(私意外となんでも直せますヨ👍)、先生ともっと仲良くなりたいと悩んだり笑、友達になりたい子に話しかけにいったり、課題のせいで朝5時までリーディングをして8時には起きる生活をしたり、英語でうまく自分を表現できなくて悩んだり(これは大きかった!!)

全ての経験が、いまの私自身を形成していて、私の音楽をつくっています。

それには、

円安に負けそうになりながらもたkkkkっかい学費・生活費を出してくれ、時には叱り、いつも応援し続けてくれた両親と祖父母も含めた家族、

いくら「殻を破れ」「良い学生の演奏を脱しろ」と言ってもなかなか殻からでてこない私を叱咤激励し続け、インスピレーションを与え続けてくれたミスペク(Ms. Paik= Prof. Haesun Paik= 日本語表記だとハエスン・パイクと書かれています)、

常に刺激と驚き、楽しさと喜び、愛に満ちた日々を与えてくれた友達と親友たち🤝🏻🤝🏿、

それといつ何時も、ピアノの前に張り付いて動かないことを忘れず皆を困らせ笑、悩みを悩みとも思わず、痛みを痛いとも感じず、アメニモマケズ風ニモマケズ、自分にはまだできると自分を信じ続けた自分自身の強さ、

全てがなければこの4年間はここまで充実したものになりませんでした。

改めて、感謝です🙏🏻

 

長くなりましたね。まだ書けます(笑)

でも今回はこの辺にして、細かい学校生活振り返りや出来事などはまた少しずつ書こうと思います!

 

とりあえず、

卒業おめでとう自分!最高の4年間をありがとうみんな!そして、これからもアメリカでの音楽修行は続きます🤞🏻

so keep yourself stay tuned💛それではまた👋🏻