石川美羽 オフィシャルブログ

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ニューイングランド音楽院のコロナ対策 − ②オンライン授業編

Hello again!

皆さん、こんにちは😋

 

今回は、私たちニューイングランド音楽院に通う生徒がどのようにして今現在授業を進めているのか、お話ししたいと思います。

通常アメリカの学校は、9月−12月末までが秋学期、1月−5月末までが春学期の二期制なので、いまは学期のど真ん中。なるべく早く授業を再開する必要がありました。

 

前の記事に書いたように当初は

3月14日~22日 春休み

23日~ 授業開始

だったのが、オンライン授業への移行のために態勢を整える期間として春休みが延長され、

3月14日~27日 春休み

30日~ 授業再開

となりました。

 

3月12日に送られてきたメールには、さらっと、Microsoft TeamsとOne Driveを使う予定ですと書いてあっただけで、あとは先生方に授業の行い方は委ねますと書いてありました。
ここですごいのが、私が学校で教わっている先生のほとんどがおそらく60代くらいなのですが、学校から与えられた一週間で見事に態勢を整え、何も滞りなく授業が再開されたことでした。

さすがアメリカ(?)🙌🙌🙌

 

どのように授業が行われるかというと、先生方に与えられた選択肢としては

  1. 動画とプリントを作成し、授業の日になったら生徒に送る
  2. Zoom or Microsoft Teamsを使ってリアルタイムで授業をする

となります。

ニューイングランド音楽院には中国、韓国からの留学生がとても多く、アジアの国はアメリカとは昼夜が真逆です(時差12~13時間)。そういうことを考慮してか、友達にも聞いてみましたが、ほとんどの授業はリアルタイムではなく、先生方から動画が送られてきて受講し、生徒は課題を提出するという形が取られているようです。

 

でもなぜ、こんなに早くスムーズにオンライン授業へ移行することができたのか、、?

その答えは

すでにオンラインシステムを授業で使用していた、つまりオンライン上に基盤があった。

これです。

 

ニューイングランド音楽院では以前から、NEOLMSというオンライン上での授業管理ソフト?を使用していました。(URL貼っておきます、全て英語ですが興味のある方開いてみてください🤗)

www.neolms.com

NEOLMSでは、

出席をつける

授業に必要な資料をpostする

チャット機能を使ってディスカッションをする

先生が課題をここに載せ、NEO上で生徒が答えを記入し提出する(もちろんWordなどで宿題をしてそれを添付することも可)

成績をつける

など色々なことができます。

先生方は普段からこれを使用していたので、オンライン授業になって変わったことといえば、動画作成をしなければいけないということだけでした。そのおかげで、スムーズに授業をオンラインへと移行することができたのかなと思っています。

 

では、いま私が取っている各授業がオンラインでどのようい行われているのかを簡単に説明します☺️

 

Choir (コーラスの授業)

こればかりはどうしようもないです。大人数すぎていっぺんに歌うことはできません。

Choir Departmentもかなり悩んでいたようですが、

「およそ1時間~1時間半の動画を視聴し、そのあとに動画についての問題や質問に答えたり、自分の意見を書く」課題を2つ、4月24日までに提出

という形になりました。

室内楽など比較的小編成のアンサンブルはZoomなどを使ってコーチングを行っているようです。

 

Tonal Practice II (和声、音楽理論の授業)

ボストンの月曜日・水曜日・金曜日になると、先生がGoogle Driveに授業で使う資料と動画を載せます。動画では先生の顔ではなく生徒と同じプリントが映されていて、先生が喋りながら印をつけて解説していきます。先生やクラスメイトの顔は見えませんが、今までの授業でやっていたことと全く変わりはありません。

宿題:プリントの最後に課題が書いてあり、次の授業の日までにやって写真を撮り、emailで提出。大体がバス課題かソプラノ課題か4声体の聴音。

 

Tonal Practice II Keyboard (和声を鍵盤を使って勉強する授業)

元々、週一回30分の授業なので軽め。ボストンの金曜日になったら先生からの10分程度の課題の解説動画を見た後に、課題を練習して録音して、ボストンの土曜日の夜までにNEOLMS上に提出。

 

College Writing (アカデミックな内容についてのライティングの授業)

これが鬼。元々宿題の量が鬼畜だけどオンラインになって楽になるかと思いきや全然。先生が元々NEOLMSを上手に利用していたので今までとあまり変わらない。火曜日と木曜日になるとNEO上に新しい ”Lesson" というのが追加され、そこを開くと、先生からの動画が見れる。Lessonの中にディスカッションをするチャットのページが含まれていて、授業のトピックに対しての自分の意見、もしくは誰か他の生徒が書いたことへの返信を最低二回はしなきゃいけないルール(笑)

もちろん宿題もNEO上に提出。エッセイのドラフトの提出日が21日だけど1文字も書いてない、やばい😑 何について書くかと言いますと...

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Online Platformが私たちにどのようなBehaviorをPromoteしているのか分析する、という課題でこれが私が設定したThesis(メインのポイント)です。Twitterについて書きます。

 

Introduction to Musical Styles (音楽史や音楽の形式について学ぶ授業)

これも鬼。予習のリーディングの量が鬼畜。睡眠不足の原因。火曜日と木曜日になると先生が

①予習をきちんとしたかのテスト②授業の動画2つ③授業動画をきちんと観たかどうか、動画内容についてのテスト(出席確認も兼ねている)

をNEOにあげます。授業をCompleteするのに与えられた時間は72時間です。

また、私が履修している授業の中で唯一この授業だけ、週に一回Microsoft Teamsを使ってクラスミーティングを行っています。ミーティングでは、予め先生から出された授業内容に沿った質問に対して答えを準備しておいてそれをシェアします。

これまでモーツァルトドン・ジョヴァンニベルリオーズ幻想交響曲と勉強してきて、いまはジャズサクソフォン奏者のJohn Coltraneのアルバム、A Love Supreme について勉強しています。

youtu.be

 

Organ for Non-Major (副科オルガン)

普段は10人ほどがオルガン部屋に集まって授業を受けていて、曲を選んで練習して皆の前で弾いてレッスンを受ける、マスタークラス形式の授業。現在は生徒が楽器(オルガン)へのアクセスがないので、先生が専属オルガニストをしている教会で奏法や教会オルガニストとしての知識についての動画を録画し、生徒は木曜日になったらそれを観て、出席確認を兼ねた動画の内容についてのテストを受けます。

 

Piano Performance Seminar (毎週様々なピアニストを招いてマスタークラスを開いたりお話を聞いたりするクラス)

元々1時間45分座って話を聞くだけの授業なので、オンラインになっても全く変わらない。金曜日になったらゲストからの動画がNEOにアップされるのでそれを観る。

 

以上です🤗

いかがでしょう...?

私は、授業のクオリティーは今までと変わらないと感じています。むしろ出席確認のためにいちいちテストを受けなければいけなくなったため、今までより集中して授業を聞かなければいけなくなった教科もあって実にOh my god...です。

というわけで、私たち生徒は今までと変わらず学業に励んでおります✏️😷

 

皆さんご存じですか...これから学期末なんです.....

全ての教科でファイナルプロジェクトがあります....エッセイやらペーパーやら書かなければいけません...生徒全員が睡眠不足に陥る時期です....

正直に申し上げると寝る時間もピアノを練習する時間もありません....死...😷😷

 

それでは私はこれからCollege Writingのエッセイに取り掛かりますね...疲れたらまた遊びにきます(笑)

 

次はオンラインでのレッスンについて書きますね〜

たぶん、、(笑)

 

それではそれでは👋