ニューイングランド音楽院のコロナ対策− ①強制送還編
Hello again!
皆さんこんにちは😋
今日は私が現在在籍しているニューイングランド音楽院でのコロナ対策あれこれについてお話ししようかなあと思います。
もっと基本的な学校についてのお話、例えば普段の授業、寮生活についてなど、ほかにもしたいお話はたくさんあるのですが、
この状況下、アメリカの音楽大学がどのようにオンライン授業やオンラインレッスンを進めているのか記事にまとめてみない?というお話を頂いたので、こちらを先に書かせていただきます。
楽しいお話はまた今度!
それではLet's go👉
①コロナ対応あれこれ
この記事を書くために学校から来たメールを1月から見返してみました。
マサチューセッツ州では2月1日に中国の武漢からボストンへ帰ってきた男性1人に陽性反応が出ました。でもその後は、濃厚接触者の隔離など対策が上手くいき、感染者の数は一桁に留まっていました。
この時期は中国の春節祭の前後で、私の学校でもお祝い行事が催されました。春節祭の日、中国人の友達とチャイナタウンに火鍋を食べに行く予定でしたが、前日にルームメイト(中国人です)に、「みんなと話してみたんだけど、いまチャイナタウンはコロナが危ないから行かないほうがいいって。出前取ろうよ。」と言われ、チャイナタウンに行くのをやめました😢
しかし2月末にある会社のイタリアからの入国者に陽性反応が出たことにより感染者が急増し、街にも学校内でも自主的な自粛ムードが広まったなあと記憶しています。3月上旬には、ボストンシンフォニーの公演に外部者が入れなくなりました。
その当時とその後のボストンの様子について記事を書いてくださっている方がいらっしゃったのでURLを貼っておきます。
3月10日、学校から「学校で行われるコンサートは予定どおり行うが、外部者の立ち入りを禁止し、ホールに入れるのは生徒と講師陣のみとする」というメールが来ました。
外部者が入れない代わりに有料コンサートを含む全てのコンサートがオンラインストリーミングで配信され、3000人ほどのお客さんがオンラインストリーミングで視聴してくださったようです。
私たちは11日のコンサートのために、ハイドンの「天地創造」を準備していました。
が、生徒の間でリハーサルを中止にする署名運動が起こり、「コンサートをこのまま行うのか」という声が多く挙がったのをきっかけに、当日のリハーサルは任意の参加で行い、本番はリハーサルに来たメンバーしか歌うことができないという決まりのもとで行われました。
せっかくの「天地創造」でしたが、中国人・韓国人の生徒のうち7割、もしかすると8割ほどの生徒が朝のリハーサルに参加しませんでした😢
②強制送還
ニューイングランド音楽院(以下NEC)では、当初、3月14日から22日まで、春休みの予定でした。
やっと鬼の課題から解放されると二週間ほど前から(早)全員がウキウキしていたのですが、春休み開始の3日前ほど前から不穏な空気が漂い始め(?)もしかしたら春休み明けからオンライン授業になるらしい、さらには春休みが延びて授業開始が延期になるらしい、という噂が校内で流れ始めました。
- 3月12日、春休み開始の2日前。
忘れもしない、この日のお昼13時ごろ(大袈裟)。生徒全員に
「NECは春休み明けからオンライン授業に移行します、寮に住んでいる生徒はよっぽどの理由がない限り20日までに荷物をまとめて家に帰ってください」
といったメールが送られてきました。先生方が授業をオンラインで行う態勢を十分に整えられるよう、春休みを一週間延長し27日まで春休みとする、ということもこのメールに書いてありました。
家に帰れる喜び+春休み延長の喜び+状況が読み込めない生徒だらけで、校内はとんでもない大騒ぎになりました。あれこそカオス。みんな、授業に身が入らない。うわの空。
韓国に帰れるのが嬉しすぎて、メールが来た1時間後には航空券取っちゃってた子もいました(笑)
私はというと、そんな大ごととは思っておらず、ボストンに残る気満々で騒ぐ生徒たちを菩薩のような顔つきで(?)見守っておりました☺️
この時点では、日本の方が状況はひどく、オンライン授業がアメリカ時間で行われるならアメリカにいた方が断然良い、練習室は今までと変わらず使えそう、ボストンに残れば対面でレッスンをしていただけそうだったので、日本に帰るという選択肢は私の中に全くありませんでした。
- 3月15日
この日は確か、お友達とご飯食べてました、ボストンに残る気満々で🙂
そこに、
どおん。このメールが届きました。赤線引いてみましたが、
「17日の午後5時までに寮から出てください」
という内容です。このメールで察知しました(遅)、これはただ事ではないと。
さらに、練習室の使える時間が7am-5pmに短縮、これこれこういう理由でどうしても家に帰ることができないので練習室を使いたい、というような申し込みをした人のみしか使えなくなり、そして、対面のレッスンは禁止になりました。
私:これは、きっと、帰らなければいけない。んだな。
万が一本当に寮から出なければいけなくなった時のために、すでに全て荷物は段ボール箱にまとめていましたが、
私:2日後やん、どうするよ、段ボール箱。誰か友達の家かStorageに入れてもらわなあかんのに、、
ここからが大忙しでした。
航空会社に電話して(電話、つながらーーん!!)航空券を変更し、トビタテ!留学JAPANの事務局に帰国の許可をいただき(許可なく帰国すると、奨学金を全額返金しなければならなくなります)段ボール箱預かってくれる人を探して、お部屋お掃除して、ルームメイトが置いていったものを処分して、友達とご飯食べて(最重要)、、
有難いことにNECのヴィオラの教授先生がお家の地下室に私の段ボール箱たちを置いてくださることになりました😭
- 3月17日
午前中、ヴィオラの教授先生のお宅に伺い、
午後5時、無事寮から退去しました。
その夜は友達の家に泊めてもらい、ボストンでの最後の晩餐なので好きなものをたらふく食べ(笑)
次の日の朝の便で日本に帰りました🛫🇯🇵
これ以上書くと長くなってしまうので、
授業やレッスンなどについては次の記事に書きます。
それではそれでは〜👋